◆『ゴッドファーザー』から『地獄の黙示録へ』◆
『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPART II』の世界的な大ヒットの後、フランシス・フォード・コッポラがその資産をつぎ込んで作り上げたのは、ベトナム戦争映画だった。原作となったのは1902年に出版されたジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』。小説の舞台となるのは当時のコンゴ川の流域で、そこには当時、ベルギー国王レオポルド2世の私有地としての「コンゴ自由国」が存在、そこでの搾取などが国際社会で問題となっていた。小説はその事実を背景に、フランスの貿易会社の物語へと骨組みを変えて、主人公がコンゴ川の奥地に住む「クルツ」(英語読みはカーツ)と呼ばれる貿易会社の代理人を訪ねる旅として語られる。コッポラはさらにそれを現代のベトナムの物語へと作り変えたのである。
◆アメリカの黎明期から支配の時代の終わりへ◆
当然、それは通常の「戦争映画」になるはずもない。ベトナムのジャングルが人間の心の闇とも重なり、戦争の恐怖は生きることの恐怖となり、戦いの果ての向こう側に向けての闇の中への潜行となる。果たしてそこに着地点はあるのか? ベトナム戦争終戦後、その先が見えない西欧社会の行き詰まりの中で、「その後」を模索するアメリカの露わな姿をそこに見て取ることもできる。「アメリカ」の黎明期の物語とも言える『ゴッドファーザー』の後、コッポラは「アメリカ」の終わりであり、新たな始まりの物語を作り上げたのだ。
◆難航した製作と混乱◆
製作は難航を極めた。さまざまなトラブルにより何度も撮影は中断。キャストも変更。スタッフも入れ替わり、当然経費も莫大なものとなり、1200万ドルの当初の予算は3100万ドルへと膨れ上がった。その経費の多くはコッポラ自らの出資である。コッポラこそがジャングルの闇の中で暮らすカーツ大佐となったのだとも言えるだろうか。カーツ大佐の混乱を、監督自身も生き、そして映画が出来上がる。
◆オリジナル・ヴァージョンでの公開◆
その公開から36年。混乱の中で出来上がった映画はいまだに生き物のように、姿を変えるはずだ。21世紀初頭にさらに50分ほどが付け加えられて「特別完全版」となって上映された『地獄の黙示録』だが、今回はそれより50分短いオリジナル・ヴァージョンでの公開。後に付け加えられた慰問に訪れたプレイメイトたちのプライヴェートなエピソードや、ベトナムで大規模農園を営むフランス人一家のエピソードなどがない、主人公のウィラード大尉の行動をシンプルに追ったストーリー。そして、さまざまな製作途中のトラブルのためか、エンディングのクレジットもないヴァージョンである。不意に、真っ黒な画面となって映画は終わる。まさに暗闇の中にわたしたちは放り出されてしまうのである。
◆36年ぶりに「終わりの始まり」を振り返る◆
その時再び、映画の冒頭で流れたドアーズの名曲「ジ・エンド」が、わたしたちの脳裏をよぎるだろう。終わりから始まったこの映画が、旅の進行とともに混迷を深め、まさに「闇の奥」へと突き進むとき、この映画の出発点である何かの終わりに立ち戻り、わたしたちの36年を振り返ってみたい。ジャングルの中の戦いの果ての風景は、今の日本の中でいったいどんなふうに見えるだろうか? この36年間に世界中で起こったさまざまな出来事は、この映画とどんなふうに重なり合ってくるだろうか?
【ストーリー】
ベトナム戦争後期。陸軍空挺士官のウィラード大尉はサイゴンのホテルに滞在中、軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。カーツ大佐は米軍の意向を無視して山岳民族の部隊とともに国境を越え、カンボジアに侵攻し、王国を築いているらしい。
任務の出発点、ナン川には海軍の硝戒艇と若い4人の乗員が待っていた。ウィラードは海軍の河川哨戒艇に乗り込み、乗組員に目的地を知らせぬまま大河を遡行する。その中で一行は戦争の狂気を目の当たりにする。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を流しながらの爆撃、サーフィンをするためにベトコンの前哨基地を襲撃する司令官。ジャングルに突如として出現したプレイメイトのステージ。指揮官抜きで戦い続ける最前線の兵士。そして目的地に近づくにつれ、騒がしさは薄れ、静けさと静けさゆえの狂気がウィラードたちを包み込み始める。原住民からの攻撃は、もはや現実の出来事とも思えない。
しかし現実に乗組員は死傷し、ウィラードは何とか王国にたどり着く。出迎えたのは、狂った白人カメラマン。彼の案内で、ウィラードは王国に入り、カーツ大佐と邂逅する。そしてカーツとの対話。カーツの言葉は、ひとりの人間というより、人間の心の闇の中から湧き出てくるようなものだった。寺院の外では祭りが始まろうとしていた。豊穣と国土再生の祭りが……。


地獄の黙示録 劇場公開版<デジタル・リマスター>
Apocalypse Now

出演:マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン、フレデリック・フォレスト、アルバート・ホール、サム・ボトムズ、ローレンス・フィッシュバーン、デニス・ホッパー
監督・製作:フランシス・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス、フランシス・コッポラ
ナレーション脚本:マイケル・ハー
共同製作:フレッド・ルース、グレイ・フレデリクソン、トム・スターンバーグ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
美術:ディーン・タヴォウラリス
編集:リチャード・マークス
音響:ウォルター・マーチ
音楽:カーマイン・コッポラ、フランシス・コッポラ
制作:OMNI ZOETROPE

1979年/アメリカ/147分/カラー/デジタル(デジタル・リマスター版)

©1979 Omni Zoetrope. All Rights Reserved.

提供:吉祥寺バウスシアター/配給:boid
CAST
マーロン・ブランド
MARLON BRANDO
1924年、ネブラスカ州生まれ。陸軍アカデミー退学後にニューヨークへ。20世紀の演劇界に多大な影響を与えた俳優の教育方法、スタニスラフスキー・システムの先駆者のひとり、ステラ・アドラーに演技を学ぶ。ブロードウェイでのエリア・カザンの演出作品で注目を集め、50年に映画初出演。翌年にはカザン監督による『欲望という名の電車』でアカデミー賞にノミネートされるなど、世界的なスターとなる。そして53年の『乱暴者(あばれもの)』(ラズロ・ベネディク監督)、54年の『波止場』(エリア・カザン監督)などの作品で、その人気を不動のものにする。ファッションや演技方法などを真似する若者たち、俳優たちが、世界中に次々に現れた。エルヴィス・プレスリー、ジェームズ・ディーン、ビートルズなどに与えたマーロン・ブランドの影響は計り知れない。そしてしばらく続いた不遇の時代を経て、72年の『ラスト・タンゴ・イン・パリ』(ベルナルド・ベルトルッチ監督)、『ゴッドファーザー』(72年)で、再びトップスターの座に。『地獄の黙示録』ではカーツ大佐の役作りのために減量するという契約であったが守られず、結果的にカーツ大佐の役柄自体がマーロン・ブランドの体形に合わせて変更されることになった。2004年に死去。
ロバート・デュヴァル
ROBERT DUVALL
1931年、カリフォルニア州生まれ。大学卒業後、陸軍に2年間。その後ニューヨークに渡って下積み生活を送る。ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマンらと共同生活を送っていたこともあるという。ブロードウェイを経て映画デビューしたのは62年の『アラバマ物語』(ロバート・マリガン監督)。コッポラ作品は『雨のなかの女』(69年)で初出演。その後は『ゴッドファーザー』(72年)、『地獄の黙示録』で強烈な印象を残した。その他『ザ・ペーパー』(ロン・ハワード監督/94年)、『相続人』(ロバート・アルトマン監督/98年)、『ディープ・インパクト』(ミミ・レダー監督/98年)、『クレイジーハート』(スコット・クーパー監督/2009年)、『アウトロー』(クリストファー・マッカリー監督/2012年)などがある。
マーティン・シーン
MARTIN SHEEN
1940年、オハイオ州生まれ。ブロードウェイを経て67年の『ある戦慄』(ラリー・ピアース監督)で映画デビュー。しばらくテレビ出演が続くが、73年にはテレンス・マリック監督の伝説の作品『地獄の逃避行』に主演した。『地獄の黙示録』には、撮影途中で降板したハーヴェイ・カイテルの代わりに、急きょ参加。撮影途中で心臓発作を起こすなど様々なトラブルの中で撮影を完遂。ちなみに映画冒頭の鏡を割るシーンは予定外の出来事で、映されていた血は本物の血だったという。その他テレビ出演がメインとなっているが、近年では『アメイジング・スパイダーマン』(マーク・ウェブ監督/2012年)の主人公の叔父役が記憶に新しい。エミリオ・エステべス、チャーリー・シーンの父でもある。
フレデリック・フォレスト
FREDERIC FORREST
1936年、テキサス州生まれ。大学では舞台芸術と放送について学ぶが、卒業後は6年間軍隊へ。除隊後にニューヨークのアクターズ・スタジオに通い、その後ロサンゼルスに渡り、映画デビュー。73年に『カンバセーション…盗聴…』でコッポラ作品に出演。『地獄の黙示録』を経て『ワン・フロム・ザ・ハート』(82年)では主演したが、映画は興行的な大失敗となり、コッポラは自身のスタジオを売却せざるを得なくなった。その他『ミュージックボックス』(コスタ=ガヴラス監督/89年)、『黄昏のチャイナタウン』(ジャック・ニコルソン監督/90年)、『フォーリング・ダウン』(ジョエル・シューマカー監督/93年)などがある。
アルバート・ホール
ALBERT HALL
1937年、アラバマ州生まれ。71年にコロンビア大学卒業。在籍中からいくつかのテレビ番組に出演。卒業後もテレビ中心の活動の中で『地獄の黙示録』の船長役に抜擢される。その後もテレビ中心に活動している。映画出演作としては『ゲット・オン・ザ・バス』(スパイク・リー監督/96年)、『ALI アリ』(マイケル・マン監督/2001年)などがある。
サム・ボトムズ
SAM BOTTOMS
1955年、カリフォルニア州生まれ。16歳の時に、兄のティモシー・ボトムズが出演中の『ラストショー』(ピーター・ボグダノヴィッチ監督/71年)の撮影現場に遊びに行き、監督の目に留まり出演することになる。その後クリント・イーストウッド監督『アウトロー』(76年)などを経て『地獄の黙示録』に出演。その他のコッポラ作品には『友よ、風に吹かれて』(87年)に出演している。2008年に脳腫瘍で死去。
ローレンス・フィッシュバーン
LARRY FISHBURNE
1961年、ジョージア州生まれ。映画デビューは75年、『地獄の黙示録』以外のコッポラ作品には『ランブルフィッシュ』(83年)、『コットンクラブ』(83年)、『友よ、風に抱かれて』(87年)に出演しているが、フィッシュバーンの名前を一躍有名にしたのは、91年のジョン・シングルトン監督『ボーイズ’ン・ザ・フッド』。スパイク・リーの諸作品とともに、それは新たなブラック・ムーヴィーのムーヴメントを作り出した。ティナ・ターナーの伝記映画『TINA ティナ』(ブライアン・ギブソン監督/93年)では夫のアイクを演じ、アカデミー主演男優賞にノミネート。そして『マトリックス』(アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督/99年)のモーフィアス役として大ブレイクした。
デニス・ホッパー
DENNIS HOPPER
1936年、カンザス州生まれ。10代半ばから演劇の舞台に立ち、『理由なき反抗』(ニコラス・レイ監督/55年)、『ジャイアンツ』(ジョージ・スティーヴンス/56年)でジェームズ・ディーンと共演した。ディーンの死後は単なる俳優としてではなく、ハリウッド内では問題児扱いをされながらもインディペンデントな映画づくりをはじめ、ジャック・ニコルソンやピーター・フォンダなどの仲間たちと『白昼の幻想』(ロジャー・コーマン監督/67年)などを作り、自身が監督した『イージー・ライダー』(69年)は世界中の若者たちに大きな衝撃を与えた。その後に監督した『ラストムービー』(71年)の破天荒ぶりはハリウッドには受け入れられず、ユニバーサルによって短期間での上映打ち切り。そのトラブルの中でハリウッドを追放されることになる。そしてホッパーは自身もまた、『ラストムービー』の主人公のように、大いなる混沌の中に足を踏み入れていくことになる。『地獄の黙示録』の撮影の際には、ドラッグその他でコントロール不能な状態だったとも言われている。80年代半ばくらいから次第に混迷を抜け、映画にも多数出演。さまざまな映画で決定的な印象を残す。2010年、死去。
ハリソン・フォード
HARRISON FORD
1942年、イリノイ州生まれ。大学では哲学、英文学を専攻したが中退。ロサンゼルスに渡り俳優を目指す。しかし下積み生活が長く続く。『アメリカン・グラフィティ』(ジョージ・ルーカス監督/73年)に出演したのがきっかけでコッポラの目に留まり『カンバセーション…盗聴…』(73年)に出演。そして『スター・ウォーズ』(ジョージ・ルーカス監督/77年)のハン・ソロ役、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(スティーヴン・スピルバーグ監督/81年)から続くインディ・ジョーンズ・シリーズで、大ブレイクした。その他『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督/82年)、『刑事ジョン・ブック/目撃者』(ピーター・ウィアー監督/85年)、『フランティック』(ロマン・ポランスキー監督/88年)、『今そこにある危機』(フィリップ・ノイス監督/94年)など主演作多数。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督/2015年)では、ついにハン・ソロの最期が描かれることになった。
STAFF
フランシス・コッポラ(監督・製作・脚本・音楽)
FRANCIS FORD COPPOLA
1939年、ミシガン州生まれ。UCLA卒業後、ロジャー・コーマンの元で映画製作。ソ連映画『燃える惑星 大宇宙基地』のアメリカ・ヴァージョン(60年)、『グラマー西部を荒らす』(61年)など、60年代初頭から、低予算映画の監督を手掛ける。68年の作品『フィニアンの虹』で出会ったジョージ・ルーカスと69年にアメリカン・ゾエトロープ社を設立。その第1作はルーカスのデビュー作『THX - 1138』(71年/『地獄の黙示録』で音響を担当したウォルター・マーチが脚本で参加している)であった。映画は不評で社の運営は行き詰まりルーカスは社を去ったが、72年の『ゴッドファーザー』で起死回生。74年のカンヌ国際映画祭では『カンバセーション…盗聴…』が最高賞グランプリを受賞した。その後コッポラはこういった興行面や作品評価での失敗と成功を繰り返し、スタジオの破産や長男の死といったいくつもの波乱もあり、その中で大作と小品とを多数製作しながら20世紀を生き延びた。21世紀に入るとしばらく監督作がなく、2007年『コッポラの胡蝶の夢』がしばらくぶりの監督クレジット作となった。劇場用商業映画としては2011年の『Virginia/ヴァージニア』が今のところの最新作。2015年にはオクラホマ・シティ・コミュニティ・カレッジでの舞台をライヴでテレビ中継するという「ライヴ・シネマ」と呼ばれる「Distant Vision」を監督した。
父は作曲家カーマイン・コッポラ、妹は女優のタリア・シャイア、甥に俳優のニコラス・ケイジがいる。また、ロマン、ソフィア、ジアなど、子供たちや孫も映画監督などとして活躍中。


SELECTED FILMOGRAPHY

『Virginia/ヴァージニア』(2011)/ 『テトロ 過去を殺した男』(2009)/ 『コッポラの胡蝶の夢』(2007)/ 『地獄の黙示録・特別完全版』(2001)/ 『スーパーノヴァ』(2000)/ 『レインメーカー』(1997)/ 『ドラキュラ』(1992)/ 『ゴッドファーザーPART III』(1990)/ 『ニューヨーク・ストーリー』(1989)/ 『タッカー』(1988)/ 『友よ、風に抱かれて』(1987)/ 『ペギー・スーの結婚』(1986)/ 『コットンクラブ』(1984)/ 『ランブルフィッシュ』(1983)/ 『アウトサイダー』(1983)/ 『ワン・フロム・ザ・ハート』(1982)/ 『地獄の黙示録』(1979)/ 『ゴッドファーザーPART II』(1974)/ 『カンバセーション…盗聴…』(1973)/ 『ゴッドファーザー』(1972)/ 『雨のなかの女』(1969)/ 『フィニアンの虹』(1968)/ 『大人になれば…』(1967)<未>/ 『ディメンシャ13』(1963)<未>/ 『グラマー西部を荒らす』(1961)/ 『燃える惑星 大宇宙基地』(1960)<未>
ジョン・ミリアス(脚本)
JOHN MILIUS
1944年、ミズーリ州生まれ。南カリフォルニア大学映画学科でジョージ・ルーカスらと出会い、その後ロジャー・コーマンの下へ。脚本家として『ダーティハリー』(71年)、『大いなる勇者』(72年)、『ロイ・ビーン』(72年)、『ダーティーハリー2』(73年)などに参加。73年に『デリンジャー』で監督デビューした。75年の『風とライオン』、78年の『ビッグ・ウェンズデー』は世界中で大ヒットした。サーフィン好き、タカ派監督としても知られている。
マイケル・ハー(ナレーション脚本)
MICHAEL HERR
1940年、ニューヨーク生まれ。作家。『エスクァイア』誌の特派員としてヴェトナム戦争を取材したときの思い出をもとに書かれ、77年に出版された『ディスパッチズ――ヴェトナム特電』(筑摩書房)は、「ニューヨーク・ブック・レビュー」誌や小説家のジョン・ル・カレから、最高のルポ文学として絶賛された。スタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』(87年)の脚本も共同執筆している。
フレッド・ルース(共同製作)
FRED ROOS
1934年、カリフォルニア州生まれ。テレビのキャスティング・ディレクターとしてキャリアをスタートさせ、コッポラ作品では『カンバセーション…盗聴…』(73年)のプロデュース、そして『ゴッドファーザーPART II』(74年)ではアカデミー作品賞を受賞した。また、2007年に復帰後のコッポラ作品すべてをプロデュースしている。
グレイ・フレデリクソン(共同製作)
GRAY FREDERICKSON
オクラホマ州生まれ。『ゴッドファーザー』(72年)以降、コッポラ作品の多くのプロデュースを手掛ける。2015年にコッポラが監督したライヴ・シネマ「Distant Vision」は、フレデリクソンのプロデュースによるもの。
トム・スターンバーグ(共同製作)
TOM STERNBERG
『地獄の黙示録』のほか、『夜明けのスローボート』(ウェイン・ワン監督/89年)、『ロスト・ハイウェイ』(デヴィッド・リンチ監督/97年)、『リプリー』(アンソニー・ミンゲラ監督/99年)、『ギリシャに消えた嘘』(ホセイン・アミニ監督/2014年)などがある。
ヴィットリオ・ストラーロ(撮影)
VITTORIO STORARO
1940年、ローマ生まれ。イタリアの国立映画学校卒業後、ベルナルド・ベルトルッチの『革命前夜』(64年)に撮影スタッフとして参加。以降、ベルトルッチとともに『暗殺のオペラ』(69年)、『暗殺の森』(70年)、『ラスト・タンゴ・イン・パリ』(72年)、『1900年』(76年)、『ラストエンペラー』(87年)、『シェルタリング・スカイ』(90年)など、多くの名作を作り上げた。『地獄の黙示録』のほか、『レッズ』(ウォーレン・ベイティ監督/81年)、『ラストエンペラー』でアカデミー撮影賞を受賞している。コッポラとはその後『ワン・フロム・ザ・ハート』(82年)、『タッカー』(88年)、『ニューヨーク・ストーリー』(89年)で組んでいる。
ディーン・タヴォウラリス(美術)
DEAN TAVOULARIS
1932年、マサチューセッツ州生まれ。アートスクール卒業後はディズニー・スタジオへ。67年にアーサー・ペン監督に声をかけられ『俺たちに明日はない』の美術スタッフとして参加、72年には『ゴッドファーザー』のプロダクションデザインを手がけた。『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74年)ではアカデミー美術監督賞を受賞。『ワン・フロム・ザ・ハート』(82年)のラスヴェガスや空港のセットも、彼の手によるものである。その他『砂丘』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督/70年)、『ハメット』(ヴィム・ヴェンダース監督/82年)、『ナインスゲート』(ロマン・ポランスキー監督/99年)などがある。『地獄の黙示録』の撮影中に知り合ったフランス人女優(「劇場公開版」では彼女の出演シーンはカットされている)と86年に結婚した。
リチャード・マークス(編集)
RICHARD MARKS
1943年、ニューヨーク州生まれ。『愛と追憶の日々』(83年)、『ブロードキャスト・ニュース』(87年)などのジェームズ・L・ブルックス監督との共同作業で知られる。コッポラ作品には、『雨のなかの女』(69年)の編集アシスタントとして初めて参加。『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74年)ではアカデミー編集賞にノミネートされた。その他の作品に『セルピコ』(シドニー・ルメット監督/73年)、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』(ハワード・ドゥイッチ監督/86年)、『ディック・トレイシー』(ウォーレン・ベイティ監督/90年)、『ユー・ガット・メール』(ノーラ・エフロン監督/98年)などがある。
ウォルター・マーチ(音響)
WALTER MURCH
1943年、ニューヨーク州生まれ。映画の編集者でもあり音響デザイナーでもある。『イングリッシュ・ペイシェント』(アンソニー・ミンゲラ監督/96年)では、アカデミー編集賞と音響賞を同時受賞した。同一作品でのこの2部門での受賞はアカデミー史上ただ一人である。UCLAでコッポラと知り合ったが、コッポラ作品に参加したのは5作目の『雨のなかの女』(69年)から。アメリカン・ゾエトロープ社の設立にも参加して、その中心メンバーとして数多くの作品に関わる。『地獄の黙示録』ではマルチトラックの録音機材を現場に導入。映画のクレジットで初めて「サウンドデザイナー」という表記が取り入れられた。また、『イングリッシュ・ペイシェント』では今では当たり前になったノンリニア編集を行うなど、映画製作にとって貴重な技術革新を行ってきた。
カーマイン・コッポラ(音楽)
CARMINE COPPOLA
1910年、ニューヨーク州生まれ。作曲家。ジュリアード音楽院などを経て、フルート奏者としてNBC交響楽団に参加。50年代に脱退後は、作曲家、指揮者としてブロードウェイ作品に関わる。息子のフランシス作品には『グラマー西部を荒らす』(61年)で参加。『フィニアンの虹』(68年)にも楽曲を提供後、『ゴッドファーザー』シリーズ、『アウトサイダー』(83年)などの音楽を担当した。『ゴッドファーザーPART II』(74年)では、ニーノ・ロータとともにアカデミー音楽賞を受賞した。
地域 劇場名 電話番号 公開日程
豊岡 豊岡劇場 0796-34-6256 6/11(土)~
高崎 高崎電気館 027-325-1744 7/9(土)〜22(金)
横浜 シネマ・ジャック&ベティ 045-243-9800 7/16(土)~
松山 シネマルナティック 089-933-9240 7/23(土)~29(金)
広島 八丁座 082-546-1158 8月予定
富山 フォルツァ総曲輪 076-493-8815 8/13(土)〜19(金)
静岡 静岡シネギャラリー 054-250-0283 8/27(土)〜9/2(金)
新潟 シネウインド 025-243-5530 9/3(土)~9(金)
高知 高知あたご劇場 088-823-8792 時期未定
広島 シネマ尾道 0848-24-8222 時期未定
沖縄 桜坂劇場 098-860-9555 時期未定
東京 シネマート新宿 03-5369-2831 終了
大阪 シネマート心斎橋 06-6282-0815 終了
秋田 御成座 0186-59-4974 終了
水戸 cinema VOICE 029-239-5727 終了
神戸 Cinema KOBE 078-531-6607 終了
京都 京都みなみ会館 075-661-3993 終了
名古屋 名古屋シネマテーク 052-733-3959 終了
福岡 大洋映画劇場 092-291-4058 終了